【法人設立】株式会社と合同会社、どちらを選ぶべき?メリット・デメリットを徹底比較
- 正俊 矢尾

- 4月29日
- 読了時間: 3分
更新日:4月30日
これから法人を設立しようと考えたとき、多くの方が「株式会社」と「合同会社」のどちらを選ぶべきかで悩まれます。どちらも立派な法人格ですが、設立コストや運営方法、社会的信用などに違いがあります。
この記事では、株式会社と合同会社の違い、メリット・デメリット、選び方のポイントをわかりやすく解説します!

株式会社と合同会社の違いとは?
まず、株式会社も合同会社も、法律上は「法人」として独立した存在です。ただし、次のような違いがあります。
項目 | 株式会社 | 合同会社 |
設立コスト | 高い(約20~25万円) | 安い(約6~10万円) |
社会的信用 | 相対的に高い | 相対的にやや低い(まだ知名度が低い) |
会社運営のルール | 株主総会・取締役会など形式あり | 自由度が高い |
出資と経営の関係 | 出資者(株主)と経営者(取締役)は別の権利 | 出資者=経営者が基本 |
利益配分 | 出資割合に応じるのが原則 | 出資割合に関係なく自由に決められる |
株式会社を設立するメリット・デメリット
メリット
社会的信用度が高く、取引先や金融機関に好印象
上場企業と同じ形式であるため、規模拡大に強い
株式を発行して資金調達ができる(ベンチャー投資などに有利)
デメリット
設立費用や毎年の維持コストが高い
役員の任期管理や株主総会の開催など、運営がやや複雑
定款認証が必要(公証役場で約5万円の費用)
合同会社を設立するメリット・デメリット
メリット
設立費用が圧倒的に安い(定款認証不要)
運営ルールが自由で、機動的な経営が可能
利益配分を柔軟に設定できる(出資割合と無関係)
デメリット
社会的信用度は株式会社に劣ることがある
株式発行ができないため、大規模な資金調達には向かない
まだ「合同会社」という形態に馴染みのない取引先もある
【結論】株式会社と合同会社、どちらを選ぶべきか?
株式会社か合同会社の選び方の目安は次の通りです。
こんな方におすすめ | 会社形態 |
取引先が上場企業や大手企業 | 株式会社 |
将来、株式上場や大規模な資金調達を目指したい | 株式会社 |
将来的に会社を売却したい | 株式会社 |
できるだけ設立コストを抑えたい | 合同会社 |
少人数で機動的に事業を進めたい | 合同会社 |
社内メンバー中心で柔軟に利益配分したい | 合同会社 |
【まとめ】法人設立は将来のビジョンに合わせて
法人設立の際、株式会社と合同会社のどちらを選ぶかは、事業の成長イメージ、取引先との関係、資金調達ニーズなどを総合的に考えることが大切です。
設立後の運営や税務にも影響するため、慎重に検討しましょう。
当事務所では、法人設立前のご相談から、設立後の運営支援まで幅広くサポートしています。どちらの形態が自社に合っているか迷われた方は、ぜひ一度無料相談をご活用ください!


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